GA4、Google Search Console、Microsoft Clarityを入れたものの、数字を眺めるだけになっていませんか。検索で見つかるまで、来た後の行動、画面上の使われ方に分けると、次に直す場所が見えやすくなります。
NEXT SCIENCEではShopify、Amazon、Meta広告、LP、SEOを自社運用し、これらのツールで反応を確認しています。例えば広告のクリックが良くても購入が増えないときは、検索の数字ではなくLP以降の遷移を確認します。問いに合わせてツールを選ぶことが出発点です。
三つのツールが答えられること
| ツール | 主な問い | 確認する項目 | 限界 |
|---|---|---|---|
| Google Search Console(GSC) | Google検索で何を探す人に見つかるか | 検索語、ページ、表示回数、クリック、CTR、平均掲載順位 | 広告やサイト内行動は分からない。検索語の一部は非表示 |
| GA4 | どこから来て、その後何をしたか | 流入元、ランディングページ、ページ閲覧、購入・問い合わせ関連イベント | 実装・同意・設定の影響を受ける。数字だけで心理は分からない |
| Microsoft Clarity | どの画面で迷った可能性があるか | スクロール、Quick back、Dead click、回遊の手がかり | 行動から理由を断定できない。集計と録画で見える範囲が違う |
確認順序は「問い → 対象 → 数字 → 仮説」
まず「記事は読まれるのに相談が来ない」のように問いを一つ決めます。対象の記事URL、流入元、端末、期間を固定し、GSCで検索意図、GA4で記事からSolutions・問い合わせへの行動、ClarityでCTA付近の利用状況を見ます。
逆に表示回数そのものが少なければ、最初の点検はGSCと記事の検索意図です。Clarityでボタンの位置だけ直しても、検索で見つからない問題には届きません。
GSCの数字から、タイトルか本文かを判断する
表示回数があり、順位と検索語の構成が近い期間同士でCTRが弱いなら、タイトルが検索意図を伝えているかを点検します。順位が動いた、別の検索語が増えた場合には、CTRの変化をタイトルだけの効果と判断できません。
想定外の悩みで表示されているなら、その悩みに答える段落を足すか、別の記事へ分けるかを検討します。順位を動かすためだけにタイトルやH1を大きく書き換える必要はありません。
GA4で記事から相談へのつながりを見る
記事の閲覧数とSolutionsの閲覧数が両方増えても、同じ人が移動したとは限りません。経路データ探索やファネルで、記事 → Solutions → 問い合わせの順序と対象者を確認します。page_referrerによる直前ページの集計は補助になりますが、直接のクリック数と同じではありません。
問い合わせページへの到達、フォーム操作、実際の相談受付も分けます。form_submitの記録だけで有効な問い合わせ獲得と数えず、送信成功や受付内容との照合が必要です。
Clarityは仮説を絞るために使う
CTAより手前で止まるなら、導入が長すぎないか。画像にDead clickが集まるなら、リンクだと思われていないか。すぐ戻る行動が多いなら、広告や検索時の期待と内容がずれていないか。実際の画面と照らして修正案を一つ選びます。
取得できたデータが直近72時間だけなら、28日間のGA4と同じ期間の証拠として扱いません。スクロールの深さ、滞在時間、クリック数も、それぞれ別の行動です。
数字が合わないときは、集計条件を先に確認する
GSCのクリックとGA4のセッションは異なる指標です。タイムゾーン、URLの扱い、同意、計測漏れ、検索語の匿名化なども違います。無理に一致させず、各ツール内で同じ定義・同じ期間を比較します。少ない母数では、率とともに件数を記録してください。
AIには、データを渡した範囲と単位を明記して表の整理や仮説の比較を依頼します。取得できない数字を補完させず、実装変更が必要な場合は内容と影響を確認してから扱います。
数字を次の改善へつなげたい方へ
Digital Solutionsの解析・改善支援を見る / WEB運用支援の対応範囲を確認する
GA4・GSC・Clarityを使ったWEB・EC改善を相談する
参考:Google公式:GA4ファネルデータ探索。サイト内の改善順序は、WEB・EC改善の優先順位を決める5つの視点もご覧ください。
執筆:NEXT SCIENCE / 会社情報
アイキャッチ:Carlos Muza / Unsplash(イメージ写真。1:1にトリミング。自社の運用画面や実測データではありません)
