一人ひとりは仕事ができるのに、会議では結論が出ず、引き継ぎで手戻りが起きる。こうしたときは、能力に加えて、判断基準、役割、決裁権、共有する情報を確認する必要があります。
NEXT SCIENCEのHuman Solutionsでは、才能データバンクを人の能力に順位を付けるものではなく、強み・意思決定・役割・配置を整理するための判断材料として扱います。ここでは、タイプを決めつける前に職場で確認したいことを紹介します。
「噛み合わない」を具体的な場面へ分ける
「相性が悪い」だけでは改善方法が決まりません。着手が遅れる、途中で仕様が変わる、承認を待ち続ける、といった実際の場面を記録します。忙しさ、必要な知識の不足、情報の遅れでも同じ問題は起きます。特性だけを原因にしないことが出発点です。
同じ提案でも、先に確認したいことは違う
成果と期限を先に知りたい人も、関係者の合意を確認したい人も、新しい可能性を試したい人もいます。違い自体に優劣はありません。ただし、結論を出すために必要な情報が共有されていなければ、同じ説明を聞いても判断がそろいません。
例えば「早く進めたい担当者」と「条件をそろえたい担当者」がいる場合、速い人を推進役、慎重な人を確認役と固定する前に、本人の経験と希望、業務に必要な技能を確認します。役割はタイプ名だけでは決められません。
会議と引き継ぎで確認する四つの項目
| 確認項目 | 対話の問い | 調整の例 |
|---|---|---|
| 目的 | 何をもって完了とするか | 成果物と期限を一文にする |
| 判断材料 | 決める前に何が必要か | 数字・背景・関係者の条件を共有 |
| 役割 | 提案、実行、確認を誰が担うか | 重複と担当の空白をなくす |
| 決裁 | どこまで任せ、誰が最終判断するか | 承認条件と相談のタイミングを決める |
まず一つの仕事で、役割の合意を試す
次の会議や小さな案件で、提案者、実行者、確認者、最終判断者を決めます。一人が兼ねても構いませんが、誰も担っていない役割を残さないようにします。終了後には、確認待ち、手戻り、本人の負担を振り返ります。
以下は説明用の例です。新商品の案を出す場面では、案を出す時間と、採算・納期・提供条件を確認する時間を分けます。「反対された」で終わらず、何が分かれば次へ進めるかを話します。これはNEXT SCIENCEの顧客事例や効果実績ではありません。
才能データバンクを、対話と配置へつなげる
才能データバンクでは、行動特性や意思決定の傾向を整理し、役割分担を考える補助にします。分析内容と本人の実感が違う場合も、レポートを優先して決めつけず、実際の行動や置かれた状況を確認します。
能力、実績、経験、本人の希望、業務上の制約を合わせて配置を考えることが必要です。分析だけで採用、解雇、人事評価や配置を決めるものではなく、医療上の診断や心理検査でもありません。
チームの役割分担を整理したい方へ
Human Solutionsで強みと組織配置の考え方を見る / 才能データバンクの分析メニューを見る
組織・チーム構造分析の対象と範囲を確認する / 組織配置について相談する
ご相談では、人数と起きている場面、整理したい役割をお知らせください。指示の行き違いについては、部下への伝え方を確認する5つのポイントもご覧ください。
執筆:NEXT SCIENCE / 会社情報
アイキャッチ:Dylan Gillis / Unsplash(イメージ写真。1:1にトリミング。自社の社員やお客様の写真ではありません)
