燃料添加剤の話は、どうしても「入れたら良くなった」「燃費が伸びた」という話になりがちです。
もちろん、それも大事です。でも、それだけでは分からないことがあります。
ゲルホーンを長く販売してきて、少し気になっていることがあります。前身製品の「ゲルホーン3+」を使った方から、ガソリン車、ディーゼル車、石油ストーブやファンヒーターで、単なる走行フィーリングだけではない報告が寄せられてきたことです。
今回は、そうした使用者の声を燃料別に整理します。先に言っておくと、ここに書く内容は現行GERHON Fuel Conditioningの性能を保証するものではありません。旧ゲルホーン3+を、それぞれの車両や機器で使った方の実体験です。
ガソリン車では、何が報告されてきたのか
Amazonの旧ゲルホーン3+には、長年いろいろな車両での使用報告が寄せられてきました。
1974年式の旧車で使用した例
十数年ぶりに車検を受ける古い車で、排気ガス検査を心配してゲルホーン3+を使用した方がいます。最終的に車検を通過し、その後も使いたいという報告が残っています。
HONDA CR-Zで約4,000km使用した例
約44,000km走行したCR-Zで、ゲルホーン入りの燃料を約4,000km使用した方からは、吹け上がりが良くなったと感じたこと、街乗り燃費についても使用前後の数値を伴う報告が寄せられています。
ただ、私がもっと気になっているのは、燃費の数字だけではありません。
「燃焼室がきれいになっている」という声
使用者から、燃焼室を確認したところ、以前よりきれいになっているように感じたという報告もあります。
ここで簡単に「ゲルホーンには洗浄作用があります」と言い切るつもりはありません。
燃焼室がきれいになったように見える理由は、既に付着していたデポジットに何らかの作用があったのかもしれない。燃焼状態が変わって新しい堆積物が付きにくくなったのかもしれない。あるいは、その両方かもしれない。
現時点では、そこまで切り分けられていません。
だからこそ、調べる価値があると思っています。
古いバイクでは、一度エンジンの調子が悪くなった
これは良い話だけではありません。
以前、古いバイクでゲルホーンを試したとき、一時的に燃焼が不安定になったことがありました。
そこでキャブレターのフロート室に残っていたガソリンを抜いたところ、その後エンジンの不調は治まりました。
なぜそうなったのか。
古いタンクや燃料ライン、キャブレター内部にあったガム、ワニス、微細な堆積物などが動いた可能性は考えられます。ただ、この一例だけで原因を断定することはできません。古い燃料、水分、沈殿物など別の要因も考えられます。
それでも、こういう「都合の悪い現象」も含めて残しておくべきだと思っています。
もし燃料系の付着物に何らかの作用をしているなら、ここはきちんと試験すべきだからです。
PEA系燃料添加剤とは、そもそも考え方が違う
一般的なガソリン添加剤には、PEA(ポリエーテルアミン)を清浄成分として使う製品があります。
PEAはインジェクターや燃焼室などに形成されたデポジットの洗浄を主目的に使われる成分です。
GERHONはPEA系洗浄剤として設計した商品ではありません。
だから、「PEAより洗浄力が強い」といった比較をするつもりもありません。
むしろ知りたいのは別のことです。
GERHONを継続して燃料に添加したとき、燃料系の付着物、デポジット形成、燃焼状態に実際には何が起きているのか。
使用者の声を見る限り、そこを調べる意味はあると考えています。
GERHONと一般的な燃料添加剤の違いはこちらで詳しく説明しています。
軽油・ディーゼルでは、フィーリングだけではない声もある
旧ゲルホーン3+は軽油にも使用されてきました。
ディーゼル車のユーザーからは、使用前後で燃費に変化を感じたという報告や、ディーゼル特有の臭いが軽減したように感じたという報告があります。
一方、NEXT SCIENCEではユーザーの体感だけでなく、過去のディーゼルエンジン連続運転試験、物流現場での車両使用記録、2026年のJIS K 2288による目詰まり点試験も公開しています。
昔の試験結果が、そのまま現在のすべての車両に当てはまるとは考えていません。
体感と測定値。この両方を残していく方がいい。
現行GERHON Fuel Conditioning 軽油用を見る
灯油では、ストーブやファンヒーターから面白い報告がある
自動車とは違うところでも報告があります。
石油ストーブで旧ゲルホーン3+を使った方から、灯油に添加したときに臭いが気になりにくくなった、煤の溜まり方にも違いを感じたという声があります。
また、石油ファンヒーターなどで着火が安定したと感じたという報告も寄せられています。
これは私たちにとって興味深いところです。
自動車のアクセルフィーリングのような話とは少し違います。灯油を燃焼させる暖房機器でも変化を感じる人がいる。
なぜなのか。
これも、今の段階で作用機序を決めつけるつもりはありません。
ただ、複数の燃焼機器で似た方向の現象が出るのであれば、調べる価値はあります。
なお、点火不良、異常な炎、燃料漏れなど明らかな異常がある暖房機器は、添加剤で対処するのではなく点検・整備を優先してください。
現行GERHON Fuel Conditioning 灯油用を見る
良いレビューだけを集めても、答えにはならない
ゲルホーンを販売する側としては、「燃費が良くなった」「エンジンが滑らかになった」という声だけを並べた方が売りやすいのかもしれません。
でも、それでは研究になりません。
変化が分からなかった人もいる。一時的に調子を崩した古いバイクもある。燃焼室がきれいになったという人もいる。ストーブの煤や着火に変化を感じた人もいる。
全部、現象です。
まず現象を見る。そのあとで理由を調べる。
私たちはその順番でいいと思っています。
NEXT SCIENCEとして、これから確認したいこと
今後、GERHONについて特に確認したいのは三つです。
- 既に形成されたガム、ワニス、デポジットなどに作用しているのか。
- 新しいデポジットが形成される過程に影響しているのか。
- 燃料や燃焼状態そのものに、測定できる変化が起きているのか。
この三つは分けて考える必要があります。
ユーザーの声は大切です。でも、声だけで結論を出すつもりはありません。
実際に起きている現象を拾う。再現できるか試す。数字で測る。
そこまでやって初めて、GERHONが何をしているのかが見えてくると思っています。
現行GERHONは燃料別に分けています
現在のGERHON Fuel Conditioningは、旧ゲルホーン3+から発展し、使用する燃料ごとに分けています。
いずれも規定量は燃料1Lに対して0.5mLです。
旧製品の使用者コメントは、当時の製品・車両・機器・使用条件での個人の感想です。現行GERHONで同じ結果が得られることを保証するものではありません。
ただ、長く販売してきたからこそ残っている声があります。
それを広告の言葉だけで終わらせず、次の試験につなげる。
それがNEXT SCIENCEの仕事だと考えています。
